独立行政法人 地域医療機能推進機構

パンフレット

小児医療(さいたま北部医療センター)

休日・夜間の初期対応で子育て世代に安心と安全を提供 ~さいたま市大宮休日夜間急患センター~

平成21年3月に、さいたま市の休日夜間の初期救急機能を担う目的で当院に「さいたま市大宮休日夜間急患センター」が開設されました。さいたま市では大宮以外にも浦和、与野、岩槻に「休日急患診療所が設けられ、市の事業として運営しています。

当院の「さいたま市大宮休日夜間急患センター」が他と違うのは深夜帯の小児科診療を行っている点です。開設以降は、休日・夜間帯に受診を希望するさいたま市内の小児患者はすべて24時間体制で初期対応することになり、必要な場合は市内輪番制の二次・三次の医療機関に紹介する医療体制となりました。
この結果として、さいたま市では初期救急患者が個別にそれぞれの医療機関へ受診する事態はなくなり、休日夜間診療および医療資源の集約化ができるようになりました。

さいたま市大宮休日夜間急患センター診療の様子

当センターの業務体制は、準夜(19時~22時)、深夜(22時~7時)、休日日勤(9時~17時)に分けられています。受診者は主にさいたま市の住民ですが、近隣地域からの受診もあり、平成27年4月から28年3月までの受診者総数は17881人。1日平均では準夜17.7人、深夜14.0人、休日日勤89人です。

さいたま市大宮休日夜間急患センター受付の様子

当センターでの診療は当院の小児科医だけでは対応しきれないため、さいたま市および地域医師会の協力を得て運営されています。
看護師は各勤務帯毎に2名、薬剤師は1~3名、事務員2~9名で専門的ケアに取り組んでいます。さらに、緊急性・重症度の客観的判断を迅速に行うためトリアージ専任看護師を配置し、これにより診療や待ち時間に関する患者からのクレームが減少してきています。

このように当センターは、平日昼間のみならず休日・夜間も子どもの健康を守る役割をはたし、子育て世代に安心と安全を提供する場ともなっています。

さいたま北部医療センター 小児科 中村 明夫