独立行政法人 地域医療機能推進機構

パンフレット

東京新宿メディカルセンター

 本年4月から9月までの半年問、JCHOによるへき地への医療支援事業のトップバッターとして、新島に派遣された東京新宿メディカルセンター内科の小林正宏です。

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 皆さまも大変関心があるであろう島の様子について、この場を借りてご紹介します。新島は人口約3000人を有する伊豆諸島の離島で、東京から160km南に位置します。島には本診療所以外の医療機関はなく、自治医科大学卒の所長を含む計3名の医師が常駐し、慢性疾患からヘリ搬送が必要な重症の救急症例まで、島で発生したあらゆる疾患、外傷に24時間対応しています。診療はプライマリケアが中心となりますが、中には専門的な治療であっても、極力島を離れずに行うことを望む住民もいるため、例えば胃がんの外来化学療法を島内で行うこともあります。レントゲン、CT、胃カメラ、エコーなどの検査は自らの手で行い、さらに通常業務として血液透析も行っています。このほか、学校健診、妊婦検診、スポーツイベントの救護コーナー、在宅終末期医療など、地域医療に関わることなら全てカバーしているといっても過言ではありません。

 地域医療への貢献を掲げるJCHOですが、新島診療所は、まさにその最前線であると感じています。一歩診療所を出れば、当島は美しい海岸線に固まれた観光スポットで、温泉は24時間無料で入ることができ、世界の景勝地にも劣らない景色を一望できます。

 内科レジデント 小林 正宏
(参考)診療分野の幅を広げる絶好の機会となる離島経験

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