独立行政法人 地域医療機能推進機構

パンフレット

星ヶ丘医療センター

地域の医療従事者への研修活動

星ケ丘医療センター リハビリテーション士長 稲村 一浩

当院は、昭和51年頃まで脊髄損傷者や脳卒中患者の医学的リハビリテーションを主力とした近畿圏のリハビリテーション専門病院でしたが、平成になり、大阪府の北河内医療圏の地域医療支援病院として、地域の病院や診療所と連携を強化した急性期病院として活動しています。現在、138床の回復期リハビリテーション病棟を運営し、約80名のリハビリテーション技士が急性期から回復期まで365日体制でリハビリテーションサービスを提供しています。
従来の生活期リハビリテーションから、急性期リハビリテーションへの移行期である平成12年頃に、地域の病院へ脳卒中患者や整形外科術後の患者を早期転院する方針転換をきっかけに、転院先のリハビリテーション技士に対して、業務修了後毎月3回、リハビリテーション技術の勉強会を約20年以上続けています。現在、呼吸理学療法は第2水曜日、脳卒中の治療技術勉強会(図1、図2)は第3水曜日、整形外科領域の勉強会(図3)は第4火曜日に開催しており、その活動は、「公益社団法人大阪府理学療法士会」の認定を受け、新人教育プログラムポイント対象勉強会となっています。

図1星ヶ丘医療センター脳卒中治療技術勉強会実演の様子1
脳卒中の治療技術勉強会(図1)
図2星ヶ丘医療センター脳卒中治療技術勉強会実演の様子2
脳卒中の治療技術勉強会(図2)
図3星ヶ丘医療センター整形外科領域勉強会の様子
整形外科領域の勉強会(図3)
図4星ヶ丘医療センター片麻痺患者の評価と治療の研修会の質疑の様子
「片麻痺患者の評価と治療」勉強会(図4)

また、当該勉強会の講師となるため、認定理学療法士や専門理学療法士の資格を取得し、当院での臨床研究の成果をもとに大学院や博士課程まで進む職員が年々増加しています。加えて、「公益社団法人日本理学療法士会」主催の「呼吸の理学療法」、「片麻痺患者の評価と治療」(図4)、「脊髄損傷者の評価と治療」の3つの研修会を委託開催しており、今年度からは、当院の新採用リハビリテーション技士のマニュアルとしている「関節運動療法」の研修会も委託開催できるようになり、大阪府だけでなく全国のリハビリテーション技士に対して広く研修会活動を展開しています。今後も、JCHOのミッションであるリハビリテーションの模範となり、先駆的療法等の発信病院となるよう積極的に取り組んでいきたいと考えています。