玉造病院

移住者で活性化する離島に整形外科診療支援~隠岐島前 海士診療所にて~

島根県隠岐郡海士町の中ノ島は、隠岐諸島の島前に属し、島根半島の沖合約60kmの日本海に浮かぶ島である。フェリーしらしま号島唯一の交通手段は船であり、本土よりフェリーで約3時間、高速船で約1時間の距離に位置する。
歴史的には承久の乱後、後鳥羽上皇が配流された島として有名である。面積は33.5km²、人口が約2300人の小さな島であるが、第3セクターを立ち上げるなど町の努力が実り、近年移住定住者が増加しつつある。

常勤医との集合写真島唯一の医療機関である海士診療所には、内科、小児科の常勤医が2人在籍する。2012年11月、海士町主催での健康講座の依頼が当院にあった。
その際、海士町における高齢化に伴う整形外科領域の患者が多数占める現状、本土での受診困難な実情などを聞き、「何とか協力できないか」と、院内で検討した。
結果、2013年5月より当院、整形外科医が月1回、派遣医師として診療に従事する事となった。

診療所外観診療時間は毎月第二土曜日午前8時30分から12時まで。予約制とし、20人前後の枠としている。
診療時間の短縮、効率化のため、レントゲン撮影は前日までに診療所常勤医に施行して頂くなどの工夫をしている。
更なる精査治療が必要な場合、後日当院へ紹介としている。

今後も診療所との連携を図り、患者が円滑に受診できるようにすることが大切である。
また、派遣診療継続の為にはマンパワー確保が重要であり、JCHOとして組織的に人材確保できれば理想的と考える。

玉造病院 整形外科 吉田 昇平


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