熊本総合病院

kumamotosogo 熊本県より当院に対し、へき地診療所支援の要請があり、JCHO になったことを契機に医師派遣が始まりました。派遣先の芦北町国民健康保険吉尾温泉診療所は 、当院のある八代市から車で片道1時間程の山間部にあるへき地診療所です。山深くに集落が散在しており、診療圏域人口約1200人、そのうち約半数が65歳以上の高齢者であることから、診療所は地域医療の重要な役割を担っています。しかし常勤医師は不在で、熊本市内などから医師が交代で派遣され、週3回診療にあたっているのが現状です。今年度から私たちも、月2回診療所での外来診療と山間の集落へ往診を行うことになりました。

 診療所では内科的疾患のみならず、外科・整形外科疾患などにも対応しなくてはなりません。看護師は1名で、簡易的な心電図 、超音波検査は施行できますが、血液検査は当日にはweb_kumamoto20141125結果が分からないなど、医療設備が整っているとは言い難い環境です。問診や診察所見のみで診断し、簡易的な処置を行い、緊急性がある場合は中核病院や専門医へ速やかに診療を依頼するといったプライマリケアが重要となります。このことに当初私たちは正直不安や戸惑いを感 じましたが、次第に中核病院にいると忘れがちな問診や診察を丁寧に行 うことの大切さを再認識し、現在では患者さんを全人的に診るように心がけて診療所での診療にあたっています。

 往診先で私たちの診察を待っている患者さんたちの笑顔や地域住民の方々からの感謝のお言葉から、へき地医療が必要とされていることを実感しています。今後も徹力ではありますが、へき地医療を支援していきたいと思います。

糖尿病センター医院 大久保 実那/福永 麻希子


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