徳山中央病院

地域一体となって支える救急医療体制

徳山中央病院 救命救急センター長 山下 進

徳山中央病院は周南市、下松市、光市からなる周南医療圏26万人の基幹救急病院として地域貢献を続けています。軽症、重症を問わず救急を受け入れており、平成26年度の救急車受け入れ率(応需率)は98.8%であり、年間約4,700台の救急要請のほとんどを受け入れることができています。
徳山中央病院救急患者受入の様子当医療圏の東方に位置する岩国あるいは柳井医療圏からの搬送も増加しており、重症例を当院が断ってしまうと、救急隊は1時間以上をかけて大学病院等のある医療圏へ患者を搬送せざるを得ません。「求められれば断らない」と、なんとかして受け入れができるよう、ベッドの調整、勤務の調整をしながら日々の努力を続けています。
それでも地域で搬送される救急車数全体でみれば、当院が受け入れているのは全体の約6割です。残りの約4割は当院が断っているのではなく、「徳山中央病院にばかり負担をかけてはいけない」「地域の救急医療体制は自分たちが支えるのだ」と考える救急隊が他の病院を選定し、近隣の病院がそれに応えてくれています。平日昼間には、入院設備を持たない診療所も救急車対応をしてくれています。当院の救急外来の苦労は大変なものですが、この苦労を理解してくれている消防、地域の病院・診療所に支えられながら地域の救急医療体制が維持されています。
徳山中央病院研修医レクチャー風景 忙しい病院ではありますが、こんな救急医療体制は初期臨床研修医にとっては最高の研修の場でもあります。当院は県内では最も研修医が集まる病院となっており、地元の山口大学だけではなく、他県出身の研修医も当院での研修を希望して集まるようになりつつあります。地域に信頼される救急病院は「忙しくて大変だけど、やりがいがあって自分が成長できる」病院でもあります。

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